築地市場 空気中から基準上回るベンゼン
東京都は31日、築地市場の空気中から環境基準をわずかに上回る有害物質ベンゼンを検出したと発表した。5月の土壌調査で揮発するおそれのあるベンゼンと水銀を検出した一部の地点について、7月中旬に空気を測定。水銀は不検出だった。都は「ベンゼンが土壌から揮発した可能性は低い」とみているが、10月ごろに空気を再測定し原因を探る。
土壌調査は敷地内の111地点で実施。30地点で規制基準を上回る水銀や六価クロムなどを検出した。11月まで順次、地下10メートルを掘削して詳細な調査を進める。
築地市場の敷地には戦後、進駐軍のドライクリーニング工場や給油所、車両整備工場があった。都は2016年に「汚染のおそれがある」との報告をまとめていた。
関連企業・業界
業界: