縄文人はアジアの古株? 2万~3万年前に出現か

2016/9/1 11:37
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縄文人は、東アジアや東南アジアに住み着いた共通の祖先から最も早く枝分かれし、約2万~3万年前には出現していた可能性があるとの研究成果を、総合研究大学院大学などのチームが1日付の日本人類遺伝学会の専門誌に発表した。

人類がアフリカからユーラシア大陸の東方へ進出した際に、縄文人につながる集団が現れたと考えられるという。チームの斎藤成也・総研大教授は「縄文人はユーラシア大陸の他の集団と比べても非常に特異だといえる」としている。

チームは、福島県北部にある三貫地貝塚で発掘された約3千年前の人骨を基に調査した。人骨の奥歯からDNAを抽出し、その配列を解析。東京周辺にいる現代の日本人や中国人、アフリカ人や南米の先住民など、世界各地の集団と比べた。

その結果、縄文人は東ユーラシア大陸の集団に近いものの、その中では遺伝子的に大きな差があることが判明。東ユーラシアの中では早い段階で出現したことが分かった。約1万5千年前にアジアからベーリング海峡を渡ったとされる、アメリカ大陸の先住民よりも前に現れたとみられる。

また、現代の本州に住む日本人は縄文人の遺伝子を12%程度受け継いでいることも判明。縄文人が日本列島に渡ってきた時期については、さらなる研究が必要だとしている。〔共同〕

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