「古い睡眠薬」に注意 大量服薬で入院、26.7%が使用
睡眠薬などの大量服薬で入院した患者のうち、26.7%の患者が50年以上前に販売が始まった「古い睡眠薬」を使っていたことが3日までに、医療経済研究機構(東京・港)などの調査で分かった。古い薬は「誤嚥(ごえん)性肺炎」の併発が多いことも判明。救急搬送されても命を落としたり、治療が長期化したりするため処方する際には注意が必要という。
古い睡眠薬は標準的に使われる薬が効かなくなった患者が処方される場合がある。研究チームは東京医科歯科大病院(東京)の救命救急センターに、2006年9月~13年6月に意図的に抗不安薬や睡眠薬を大量に服薬して入院した581人を分析。そのうち155人(26.7%)が50年以上前に販売が始まった睡眠薬を使っていたことが分かった。
研究チームによると、古い薬を飲んでいた患者のうち、誤嚥性肺炎を起こしていたのは23.9%だった。一方、新しい薬を使っていた患者は7.7%だった。