三菱重工長崎造船所で火災、今年3度目 建造中の大型客船
放火疑いも
31日午前1時15分ごろ、長崎市香焼町の三菱重工業長崎造船所香焼工場で建造中の大型客船で、段ボール箱などが燃えているのを外国人作業員が見つけ、火を消した。けが人はなかった。船内での火災は2016年に入り3度目。長崎県警大浦署は放火の可能性もあるとみて調べている。

大浦署や地元消防によると、火元は客船内の8階に相当する「第7デッキ」のレストラン入り口付近。資材として置いてあった段ボール箱や断熱材などが燃えた。出火時は周囲で作業をしておらず火の気もなかった。
船内では1月11日午後8時半ごろ、資材が火元とみられる火災が発生した。同13日夜にも、無人で火の気がないはずの客室内で布が燃えているのが見つかった。
この船は三菱重工業が海外企業から受注した約3300人乗りの客船。設計変更などのため建造作業が遅れている。〔共同〕