藤田嗣治 父親の肖像画 学生時代の油絵、黒田の影響も

2015/12/2 11:46
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乳白色の裸婦像などの作品で知られる画家、藤田嗣治(1886~1968年)が東京美術学校(現東京芸術大)在学中に描いた父親の肖像画が見つかった。同大学大学美術館(東京・上野)で開催中の「藤田嗣治『舞踏会の前』修復完成披露展」(6日まで)で展示されている。藤田の学生時代の油絵は珍しいという。

発見されたのは「父の像」で縦約60センチ、横約45センチの油絵。東京美術学校在学中の1909年に制作された。軍医の父親、嗣章(つぐあきら)が制服姿で描かれている。

同作は半年ほど前、所有者から東京芸大に持ち込まれた。修復を担当した東京芸大大学院の木島隆康教授によると「藤田の学生時代の油絵はほとんど見たことがない」という。

藤田はパリに渡った後、同学校で教えていた洋画家の黒田清輝を批判。しかし同作では青色などを混ぜて茶褐色を作り、黒色を使っていないことなどから、当時は黒田の教えを守っていたことがうかがえる。〔共同〕

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