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口永良部島噴火、住民の避難は年単位の恐れ

マグマ水蒸気噴火と判断

鹿児島県屋久島町の口永良部島・新岳の爆発的噴火で、有識者でつくる気象庁の火山噴火予知連絡会は30日、緊急会議を開き、噴火のタイプはマグマが水蒸気とともに噴き出す「マグマ水蒸気噴火」と考えられるとの見解をまとめた。予知連は昨年8月と今回の噴火が、数年単位の火山活動の初期段階の可能性があるとして、「避難が年単位に及ぶことを考える必要がある」と指摘した。

鹿児島県の口永良部島で気象庁のカメラが観測した、堆積物が発光した現象(30日午前4時12分)=同庁提供

マグマ水蒸気噴火はマグマが上昇して地下水に触れ、水蒸気とともに噴き出す。気象庁が口永良部島で採取した火山灰を調べた結果、火口から噴き出したマグマとみられる溶岩片がわずかに見つかったことから、予知連はマグマ水蒸気噴火と判断した。

予知連によると、口永良部島新岳の地下にたまっていたマグマは400万立方メートル程度。今回の噴火で流れた火砕流は100万立方メートル未満と推定している。気象庁によると、火砕流は新岳からほぼ全方向に流れ出て、島の約2割に広がっていた。

予知連委員の井口正人・京都大防災研究所教授は記者会見で、「マグマの量に見合うだけの噴出がない。今後も噴火が起こる可能性がある」と述べた。

気象庁は30日、噴煙が200メートル程度になったことや火山性地震の減少を受けて「連続噴火が停止したもよう」と発表した。井口教授は「一時的に静かになっただけで噴火が終わったわけではない」と指摘した。

同庁は今後も29日と同程度の噴火が発生する可能性はあるとし、厳重な警戒を求めた。噴火警戒レベルも最高の5(避難)を維持した。

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