2019年6月17日(月)

「もんじゅ極めて異常」 機器、安全上の分類で誤り多数

2015/9/30付
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原子力規制委員会は30日、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)で機器の安全上の重要度分類に多数の誤りがあったことを明らかにした。運営する日本原子力研究開発機構は誤りの総数を把握できておらず、規制委は「極めて異常な状態」と指摘。機構に対し、実態を調査して10月21日までに報告するよう求めた。報告を踏まえ、厳正な対処を検討する。

規制委は30日夕、機構の児玉敏雄理事長に対し「報告を受けて詳細を議論させていただく」と述べ、意見聴取する方針を示した。児玉氏は「重く受け止めている」と語った。

規制委によると、8月に機構から約3千の機器について重要度分類に誤りがあったと説明を受けたが、その後、適切に集計されていないことが判明。規制委が9月16日まで実施した保安検査でも、全容を把握できなかったという。

重要度の分類は機器を管理するうえでの「基本中の基本」(規制委の更田豊志委員)。田中俊一委員長は30日の定例会合で「(運営者の)資質の問題にかかわっている」と機構を強く批判した。

もんじゅは大量の機器の点検漏れのため、2013年5月に規制委から原子炉等規制法に基づく保安措置命令を受け、運転再開準備の凍結に追い込まれた。今回も同等の厳しい処分になれば、準備再開はさらに遠のく。

もんじゅは燃料のプルトニウムを「増殖」する次世代原子炉と期待され国を挙げて開発を進めてきたが、1995年のナトリウム漏れ事故などのため、ほとんど運転実績がない。規制委による保安検査でも違反が相次いで発覚しており、規制委からは「どこかでけじめをつけなければならない」との声が上がっている。

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