オウム高橋被告、松本死刑囚になお帰依 「教え信じている」

2015/5/1付
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高橋克也被告は公判で元教団代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、60)を宗教的指導者を意味する「グル」と呼び、今も帰依していることを隠そうとしなかった。謝罪の言葉は最後まで口にしなかったが、元信者らの公判での証言からは、事件に疑問を抱いていた「横顔」も浮かび上がった。

高橋被告は3月の被告人質問で「まだグルとの関係は続いている。教えを信じている面がある」と証言。同被告に約200時間面会した立正大の西田公昭教授(社会心理学)は証人尋問で「法廷は我々の世界の常識(で開かれている)。この公判は感性を取り戻すきっかけになると思う」と述べつつ、「(同被告は)まだオウム的な考えの中にいる」と指摘した。

高橋被告は「無口で黙々と仕事をする」とみられ、古参信者ながら存在感は薄かったが、珍しく感情をあらわにしたことがあったという。

1995年3月、拉致に関与した東京・目黒の元公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)が亡くなり、遺体を焼却した場面。上司の井上嘉浩死刑囚(45)に「なんでこんなことになったんだ」と不満をぶつけた。

高橋被告は事件の1カ月ほど前に父親を亡くしていた。井上死刑囚は証人尋問で「仮谷さんと父親が重なり非常につらいと言っていた」「それ以降は悩んでいる様子で、近づきがたい雰囲気だった」と振り返った。

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