子宮頸がんワクチン「副作用」で集団提訴へ 6月にも
予防接種の10代女性ら

2016/3/30 21:02
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子宮頸(けい)がんワクチンを接種して全身の痛みなどの健康被害を訴える女性4人と弁護団が30日、東京都内で記者会見し、被害を予見できたのに適切な措置を取らなかったとして、国や製薬会社2社に対し損害賠償を求める集団訴訟を6月にも起こす方針を明らかにした。弁護団によると同ワクチンの「副作用」を問う訴訟は初めて。

この日会見した4人を含む10~20代の12人が提訴を決めており、弁護団は被害を訴える女性に広く参加を呼びかける方針。提訴先は東京、大阪、名古屋、福岡の各地裁を検討している。

問題となったワクチンは、グラクソ・スミスクラインの「サーバリックス」とMSDの「ガーダシル」。それぞれ2009年と11年に日本国内で承認された。

子宮頸がんワクチンは、子宮の入り口付近にできる子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防する。HPVの50~70%を占めるウイルス型に効果があり、筋肉注射で3回接種する。

若い患者が急増したため、国は10年11月からワクチン接種への公費助成を始めた。13年4月からは小学6年~高校1年の女子を対象に原則無料の定期接種とした。しかし、全身の痛みや倦怠(けんたい)感などの健康被害を訴える声が相次ぎ、国は同年6月に積極的な接種の勧奨を中止した。

厚生労働省によると、14年11月までに約338万人が接種を受け、2584人が「副作用」を訴えている。同省は「実態の解明にはさらに研究が必要」としており、接種の勧奨再開のめどは立っていない。

提訴方針について、厚生労働省とグラクソ・スミスクラインは「詳しい内容を承知していないのでコメントは差し控えたい」などとし、MSDは「世界各国で承認されており、圧倒的な科学的エビデンスがあることから被害者連絡会のこれまでの主張に根拠はないと信じている」としている。

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