北斎の肉筆画発見 建築家コンドルの旧蔵品か

2016/12/30 21:02
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コンドルの旧蔵品から見つかった葛飾北斎の肉筆画とみられる掛け軸「竹鶏図」=共同

コンドルの旧蔵品から見つかった葛飾北斎の肉筆画とみられる掛け軸「竹鶏図」=共同

江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の肉筆画とみられる掛け軸が見つかったことが30日、分かった。竹を背景に石灯籠に止まっている鶏2羽が描かれた「竹鶏図」で、絵を確認した慶応大の内藤正人教授(日本美術史)は「緻密な画風や落款などから北斎作で間違いない」としている。

この掛け軸は東京都内の美術商が11月末、デンマークでの競売で落札。美術商によると、鹿鳴館の設計で知られる英国の建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)の旧蔵品という。

縦110センチ、横51センチの絹本に、竹や豆、鶏が写生風に綿密に描写されている。「北斎」と署名し、「亀毛蛇足」の印を押していることなどから、北斎の40代半ばごろの作品とみられる。

内藤教授によると、北斎はこの時期、花鳥画などの同時代の中国画風を、日本で刊行された画集から学んでいた。内藤教授は「これまで見たことがない図柄。人物画、役者絵という浮世絵の枠を超え、花鳥画にも進出していった過程を示す作品で、とても貴重だ」と話している。〔共同〕

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