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北斎の肉筆画発見 建築家コンドルの旧蔵品か

江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の肉筆画とみられる掛け軸が見つかったことが30日、分かった。竹を背景に石灯籠に止まっている鶏2羽が描かれた「竹鶏図」で、絵を確認した慶応大の内藤正人教授(日本美術史)は「緻密な画風や落款などから北斎作で間違いない」としている。

この掛け軸は東京都内の美術商が11月末、デンマークでの競売で落札。美術商によると、鹿鳴館の設計で知られる英国の建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)の旧蔵品という。

縦110センチ、横51センチの絹本に、竹や豆、鶏が写生風に綿密に描写されている。「北斎」と署名し、「亀毛蛇足」の印を押していることなどから、北斎の40代半ばごろの作品とみられる。

内藤教授によると、北斎はこの時期、花鳥画などの同時代の中国画風を、日本で刊行された画集から学んでいた。内藤教授は「これまで見たことがない図柄。人物画、役者絵という浮世絵の枠を超え、花鳥画にも進出していった過程を示す作品で、とても貴重だ」と話している。〔共同〕

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