「共通文化の漢字活用」提案 日中韓文化相会合

2014/11/30付
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日本、中国、韓国の文化政策を協議する日中韓文化相会合が30日、横浜市で開かれた。下村博文文部科学相は3カ国で共通して使われている808字の「漢字」を文化交流に活用することを提案し、中韓の大臣らと意見交換した。下村文科相は会合後の記者会見で「漢字の活用を一緒に考えていきたい」と述べた。

日中韓文化大臣会合を終え、記者会見する下村文科相(中央)ら(30日午前、横浜市西区)

日中韓文化大臣会合を終え、記者会見する下村文科相(中央)ら(30日午前、横浜市西区)

漢字を使った文化交流は、学識経験者や元政治家らでつくる日中韓賢人会議(日本経済新聞社、中国・新華社、韓国・中央日報主催)が提唱。4月に808字の「日中韓共同常用八百漢字表」をまとめた。文化相会合では同表を基に意見が交わされた。

共通漢字の選定に関わった阿辻哲次・京都大大学院教授によると、「星」「力」など808字の大半は3カ国で意味や字形が同じ。ただし「走」は中国では「歩く」という意味で使われるなど、字形は同じで意味が異なる漢字もある。4月の賢人会議では都市の標識に活用したり、学校の書道の授業に使ったりなどの提案があった。

この日は下村文科相が両国の大臣らに共通の文化である漢字の活用を提案し、検討していくことになった。

文化相会合は2015年の「東アジア文化都市」に新潟市、青島市(中国)、清州市(韓国)の3都市を選んだ。若手芸術家を互いに派遣し合うことや、著作権を侵害する海賊版対策のため関連法規を強化することなどを盛り込んだ共同声明を発表した。

また、下村文科相が長崎県対馬市から盗まれた仏像2体の返還を29日の会談で要請したことについて、韓国の金鍾徳文化体育観光相は30日の記者会見で「司法府の判断に従う」と述べ、韓国司法当局の判断を待つ考えを示した。

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