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原発避難区域の桜、3D化 福島・富岡町「古里とつながりを」

東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域となっている福島県富岡町は「桜のトンネル」として知られる同町夜の森地区の桜並木を3Dデータ化した。機器を使って、その場にいるような感覚を体験できる。かつては多くの見物客が訪れた町のシンボルを避難中の町民に見てもらい、古里とのつながりを維持したい考えだ。

「目の前にあるみたい。すごくきれい」「懐かしい」。今月13日に同県郡山市で開かれた富岡町立第一、第二中学校の授業で、生徒から歓声が上がった。生徒が両眼を覆う双眼鏡のような機器を装着し、中をのぞくと目の前にピンクに色づいた桜の木々が広がっていた。並木道を歩く疑似体験も可能だ。

夜の森地区の桜並木は全長約2.2キロで、大半が、放射線量が比較的高く、原則立ち入りができない帰還困難区域に当たる。原発事故前は花見の季節になると、多くの見物客でにぎわっていた。

町は今年4月から夜の森地区を小型無人機(ドローン)で撮影。レーザースキャナーで位置情報を記録し、3Dデータ化に取り組んできた。

体験した第二中の2年、遠藤雅也さん(13)は、事故前に両親と焼きそばを買って桜並木を歩いたことを思い出し「帰れるなら一回でも帰ってみたい」と語った。

町の担当者は「町を忘れずに、少しでもつながってほしい」と話した。町は9月、多くの町民が避難する同県いわき市の商業施設で一般公開する予定。〔共同〕

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