陸前高田に巨大防潮堤 高さ12メートル、全長2キロほぼ完成

2017/1/30 12:48
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東日本大震災の津波被害に遭った岩手県陸前高田市で、広田湾に面する高田地区海岸に整備中の防潮堤がほぼ完成し、高さ12.5メートル、全長約2キロの巨大構造物が姿を現している。震災後に同県内で整備している防潮堤では有数の大きさで、数十~百数十年に一度の11.5メートルクラスの津波に耐えるという。事業費は約300億円。

震災前は、約2キロにわたり高さ5.5メートルの防潮堤があったが、津波で全壊し、市役所など中心市街地が壊滅状態となった。防潮堤周辺では現在、大型トラックが行き交い、復興工事が進む。近くには津波に耐えた「奇跡の一本松」がある。

新たな防潮堤は断面が台形で、2012年に着工し、昨年12月に水門以外が完成した。工事は約3年後の20年3月までに完了予定。防潮堤から最大で100メートル海側には高さ3メートルの防潮堤が完成しており、二段構えで津波の威力を低減させる。

津波で店舗を流された同市の自営業、村上大介さん(40)は防潮堤は必要だとしつつも「避難の時間稼ぎにしかならないので、高台へ逃げる道路の整備や、震災体験の継承が大切だ」と話した。

2つの防潮堤の間は震災前、白砂と松が美しい景勝地「高田松原」として知られていた。県は砂浜や松林の再生事業も本格化させる方針で、担当者は「にぎわいを取り戻したい」としている。〔共同〕

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