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巨大岩の密集地が崩落 広島土砂災害、八木地区の被害

広島市の大規模土砂災害で、土石流による被害が安佐南区八木3丁目で最も大きくなったのは、近くの阿武山(約580メートル)の巨大な岩が密集する部分が豪雨により崩れ落ち、住宅地を襲ったことが原因と、砂防学会の現地調査で30日分かった。

八木3丁目を直撃した土石流は、犠牲になった湯浅康弘さん(29)と妊娠中の妻、みなみさん(28)らが住むアパート「ルナハイツ」などを襲い、多数の死者が出た。一帯では大きな岩がごろごろと転がり、家を突き破っているものもあった。

京都大の小杉賢一朗准教授(砂防学)らの調査チームが26~27日に阿武山の標高420メートル付近で、土石流発生の最上部に当たる源頭部を視察した。

小杉准教授によると、源頭部から始まった4つの流れが1つに合流して大きな土石流を生んだ。4つのうち1つの流れは、直径約2~3メートルの巨大な岩が多く堆積した部分が起点だった。

ほかの2カ所は、花こう岩が風化してでき、水を含むと崩壊しやすい「まさ土」による土砂が大量に崩れており、もう1カ所は土砂の崩落は少ないが多量の水が噴出し流れた跡があった。

小杉准教授は「大量の水と土砂が合わさったことで大きな土石流が生まれた。さらに巨大な岩が多数流れ落ちたため、八木3丁目に甚大な被害をもたらした」と分析。源頭部より下流でも同じように枝分かれして崩れている別の土石流があり、これらも合わさり土石流が増幅していったとみられるという。〔共同〕

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