野球史の原点「継投」 戦前の道具など展示、千葉・船橋

2017/8/30 12:34
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戦前に東京六大学野球の黄金時代を築いた選手らが愛用した道具などを集め、日本野球史の原点を伝えてきた千葉県船橋市の「吉沢野球博物館」(2014年閉館)の収蔵品約6300点が船橋市に寄付され、一部が市総合体育館で展示されている。市の担当者は「野球を楽しむ子供たちに歴史を伝えたい」と話す。

戦前の東京六大学野球の入場券や選手のブロマイド、伝説の名投手、沢村栄治のサインボールや米国遠征時のパスポート、イチロー選手のバットや松井秀喜さんのスパイク――。船橋市が4月に開設した展示室には約70点が整然と並ぶ。

「和製ベーブ・ルース」と呼ばれた早大の強打者、田中勝雄さんが使用し、日本一重いとされた1313グラムの木製バットも展示。そのレプリカと、800グラム程度の一般的な木製バットを手に取って比べるコーナーもある。

市などによると、吉沢野球博物館は1979年、吉沢善吉さん(102歳で昨年死去)が私財を投じてオープン。東京生まれの吉沢さんは4歳上の兄の影響で小学生のころから大学野球を観戦。兄は20代で亡くなり、東京六大学野球に関連する品々を多く残した。

博物館は、その後も選手から愛用品の寄贈を受けるなどして資料を充実させた。博物館の代表理事を務めた海保睦子さん(83)=同市=は吉沢さんについて「人と話すのは苦手と言っていたが、来館者とはうれしそうに話していた。人当たりの柔らかい方だった」と懐かしむ。

船橋市総合体育館の展示室は観覧無料。市文化課の担当者は「昭和初期に黄金期を迎えた東京六大学野球は日本の野球人気を築いた原点と言える。貴重なコレクションを家族で楽しんでほしい」と話している。〔共同〕

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