2019年3月27日(水)

習慣性流産、原因の一端解明 京大など たんぱく質が関係

2015/1/29付
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京都大の水岸貴代美研究員らと足立病院(京都市)は29日、流産や死産を繰り返す習慣性流産(不育症)の原因の一端を解明したと発表した。マウスと人の細胞を使った実験で、たんぱく質の一種ができないのが病気の原因だと分かった。習慣性流産は妊婦の3~5%に起きるといわれ、予防策の開発につながると期待される。

習慣性流産は染色体異常などで起きるケースもあるが、患者の半数以上は原因不明で有効な治療法がない。

水岸研究員らは免疫にかかわるたんぱく質ができなくなった遺伝子組み換えマウスで実験した。このたんぱく質は母親の胎内で白血球の一種である「好中球」の攻撃から胎児を守る働きを持つ。このたんぱく質がなくなると、胎児が攻撃を受けてほぼ確実に流産が起きていた。

マウスの実験で好中球の働きを防ぐ抗体などを投与したところ、流産の確率が6割まで下がった。さらに人の細胞でも同様の効果を確認した。

免疫にかかわるたんぱく質ができず習慣性流産を起こす患者の割合は分からないが、このたんぱく質の生産を促す薬を開発すれば治療に役立つ可能性がある。

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