同姓同名 共に当選 佐賀・唐津市議選、年齢などで区別
任期満了に伴う佐賀県唐津市議選(定数30)の投票が、29日行われた。漢字も読み方も同じ56歳現職と43歳新人の「青木茂」氏が出馬する珍しい事態が起きていたが、即日開票の結果、双方とも当選した。
2人の氏名を書いた投票用紙のうち、年齢や現新の別が明記されていない約800票が案分となった。市選挙管理委員会によると、「かっこいい方」などと容姿を形容したものもあったが、客観性がなく無効票となった。
市選管は、投票所の候補者名簿で、2人に限り年齢や現職と新人の別を明示した。ただ両陣営には、投票を済ませた支持者から「現新を書き間違えた」といった連絡もあった。
市選管の助言に基づき、現職陣営は、告示日の数日前に「現職56歳」と言葉を加えたポスターを急きょ準備。新人陣営は、街頭演説などで「投票用紙に年齢や新人と書くのを忘れないで」と訴えた。〔共同〕