2019年1月19日(土)

邦人家族、現地で悲しみの献花 独機墜落

2015/3/30付
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【ルベルネ=共同】「一歩でも近くに行きたい」。フランス南東部のドイツ旅客機墜落事故で、搭乗者名簿に記載があった機械商社「西華産業」社員、佐藤淳一さん(42)の妻や父親の幸男さん(68)ら家族は29日、墜落現場に近いルベルネ村を訪れ、現場の山を望む場所に設けられた石碑に涙を流しながら献花した。

午前11時すぎ、同村に家族らを乗せたバスが到着した。墜落現場は険しい斜面で近づくのが困難で、同村の石碑が家族が祈りをささげる場所となっている。「静かに祈りをささげてほしい」と地元当局が厳重にガードし、報道陣が集まる場所から家族の姿は見えなかったが、澄み切った空気に幸男さんらが供えた線香の香りが漂った。

同行した西華産業関係者によると、幸男さんら家族3人は涙ながらに石碑に献花した。妻は「(佐藤さんが)出張に行っていてすぐ帰ってくるような気がする」と話し、いまだにこの状況が信じられない様子だという。

献花の後、幸男さんと義父は「一歩でも近づきたい」と山に向かって数十メートル進み、切り立った山肌をしばらくじっと見つめていた。

ルベルネ村のバリック村長は「(家族は)尊敬に値する姿だった」と語った。家族から定期的に訪問したいとの願いを伝えられたことを明らかにし、「この村は今や彼らの村でもある」と述べ、今後も温かく迎える意向を示した。

佐藤さんは2009年4月にドイツ・デュッセルドルフの現地法人へ赴任。支配人代行を務め、商談で23日にスペインのバルセロナを訪れた。

バルセロナからデュッセルドルフに向かっていたドイツの格安航空ジャーマンウイングスの旅客機は24日に墜落し、副操縦士による故意の疑いが強まっている。搭乗者名簿には、同じくデュッセルドルフ在住で60代の永田敏さん=鳥取県出身=の名前も載っていた。

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