2019年5月20日(月)

春日大社に延寿国吉の太刀 鎌倉後期の作

2016/12/29 21:47
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奈良市の春日大社は29日、所蔵する「黒漆山金作(くろうるしやまがねづくり)太刀」が、鎌倉後期の刀工、延寿(えんじゅ)国吉の作と分かった、と発表した。研がれた形跡がほとんどなく、中世の太刀では非常に貴重という。

77年前、同大社の宝庫の天井裏から発見された。「国吉」の銘があり、全長約107センチ。刀身がさびていたが、このほど刀剣研磨の人間国宝、本阿弥光洲氏が修理し、詳細が判明した。

延寿国吉は室町幕府将軍、足利義教の愛刀を鍛えたことで知られる。調査した東京国立博物館の酒井元樹・主任研究員は「国宝の太刀と比べても遜色がない」としている。

天井裏から同時に見つかった太刀2本も修理し、備前(現在の岡山県)の刀工の手による「古備前」(平安末~鎌倉初期)と分かった。それぞれ全長113センチ、約107センチで無銘。鎌倉幕府で六波羅探題を務めた北条時村が1283年に奉納した可能性が高いという。

同大社の国宝殿で来年3月27日まで公開する。

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