LINE乗っ取り詐欺、都内の被害2800万円
無料通話チャット・アプリのLINE(東京・渋谷)の利用者アカウントが不正ログインで乗っ取られた問題で、警視庁サイバー犯罪対策課は29日、電子マネーを詐取された被害を東京都内で368件、約2800万円分確認したと発表した。金銭的な被害がなかったケースを含めると、計657件の相談や被害届があったという。
同課によると、大半は知人になりすましてメッセージを送り、コンビニなどで電子マネーを購入させる手口だった。同課は詐欺や不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査している。
同課は7月22日に100件、650万円分の電子マネーの被害を確認したと発表しており、被害額は4倍以上に膨らんだが、被害は10月中旬から減少傾向にあるという。LINEが9月に導入した第2パスワード「PINコード」の設定義務付けや、電子マネー運営会社の対策の効果が出ているとみている。