釧路市動物園、ホッケ不漁でピンチ 割高なアジをエサに

2014/12/1付
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動物の餌に地元北海道産のホッケを使ってきた釧路市動物園が不漁でホッケを入手できず、ピンチに陥っている。市は割高なアジで代用するため、追加の餌代約300万円を補正予算案に計上するものの、「来年度以降どうなるか見通しが立たない」という。

ホッケは北海道や東北の近海で取れ、干物の焼き魚として人気がある。釧路市動物園は1975年の開園以来、干物にならない冷凍の小型ホッケを餌に利用。栄養バランスが良く、タンチョウやヒグマ、シマフクロウなどに与えてきた。餌のホッケの総量は2013年度で約32トンに上る。

約3年前から納入業者の入荷が難しくなり、動物園は10月下旬から購入できなくなった。一時はイワシを代用したが、イワシだけを大量に与えると栄養が偏り、ビタミン欠乏になるため、価格がホッケの約2倍する千葉県産アジに切り替えた。

道立総合研究機構によると、ホッケの資源量は急減し、04年に北海道全体で約17万トンあった漁獲量は、13年には3分の1以下の約5万トンになった。海水温上昇など生息環境の変化とともに、取り過ぎの可能性も指摘されている。

釧路市動物園の古賀公也主幹は「こんなことは開園以来、初めて。アジが値上がりするかもしれず、来年も不漁だと大変だ」と困惑している。〔共同〕

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