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禁酒守らず寮生全員退去 東北大の「明善寮」

「寮内での禁酒」を守っていないとして、東北大が学生寮「明善寮」(仙台市青葉区)に住む学生105人全員を退去させると決めた。学生側は「全員退去はおかしい」と反論するが、大学側は「悪習を絶つ」と一歩も引かない構えだ。

明善寮は仙台市内に6つある東北大の学生寮の一つで1981年築。学部1、2年生の男子が入寮対象で、北海道大恵迪寮、東大駒場寮(廃止)、京大吉田寮と共に「日本四大自治寮」とされている。

東北大によると、明善寮では以前から飲酒トラブルが絶えず、昨年11月には急性アルコール中毒で学生が搬送された。未成年者も多く、大学側は今年4月、寮内での飲酒を全面禁止したが、その後も大量のビール缶などが確認されたため、9月末までに全員退去するよう15日に通知した。

東北大学生支援課の熊倉康紀・生活支援係長は「何度注意しても改善せず、住民から苦情もあった。学生の健康を考えてのこと」と説明する。

学生側は撤回を求めて大学側と話し合ったが、全員退去の方針は変わっていない。明善寮委員会副委員長の2年生、木村大道さん(20)は「飲酒した人には非があるが、関係ない学生が不利益を被るのは疑問で、退去期限も短すぎる。今後、条件を交渉する」と話す。

東北大は飲酒していない学生に対しては、別の学生寮などへの転居を仲介する。学生の退去後、明善寮を改修し、2015年度から新入生を受け入れる方針だ。

北海道大の姉崎洋一特任教授(教育法学)は「大学は本来、処罰よりも自ら解決する機会を学生に与えることが大事で、今回の措置は厳しい。ただ飲酒は命に関わる問題で、学生側も自己規制する力を付けるべきだ」と話している。〔共同〕

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