現場にブレーキ痕なし 横浜登校児童死傷、87歳運転手を聴取
横浜市港南区の市道で集団登校中の児童の列に軽トラックが突っ込み、小学1年田代優君(6)が死亡、11人が重軽傷を負った事故で、現場にブレーキ痕が残っていなかったことが28日、神奈川県警への取材で分かった。
県警は、軽トラックを運転していた男性(87)=同市磯子区=から自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで事情を聴いている。
付近の防犯カメラには、児童の列が通り過ぎた後、スピードを出した軽トラックが通過する様子が映っていた。
事故は28日午前8時5分ごろ発生。路線バスが客を乗降中、後ろに停車していた軽乗用車に軽トラックが追突、横転し、近くにいた小学1~5年の男女9人の列に突っ込んだ。田代君が頭の骨を折り死亡。小学5年の女児(11)と3年の男児(9)が重傷を負うなどした。
市教育委員会によると、現場は通学路で、以前から危険性が指摘され、歩道部分に色を付けるなどの対策を取っていた。
田代君の父親は弁護士を通じ「大変急なことで言葉もありません。捜査の進展を待ちたいと思います」とのコメントを出した。〔共同〕
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