五輪エンブレム原案公表 組織委、デザイン独創性強調

2015/8/28付
保存
共有
印刷
その他

2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴに似ていると指摘されている問題で、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長らは28日、東京都内で記者会見した。エンブレム制作者の佐野研二郎氏(43)の応募当初の原案を公表し、「デザインはオリジナルだ」と改めて強調した。

記者会見で公表された、東京五輪公式エンブレムのデザイン(左から)原案、修正案、最終案

記者会見で公表された、東京五輪公式エンブレムのデザイン(左から)原案、修正案、最終案

佐野氏の原案は、公式エンブレムと比べて東京の頭文字の「T」が強調されたデザイン。劇場ロゴと似ていると指摘された中央と右下部分の「L」を想起させるデザインは原案には描かれていなかった。

原案選定後、組織委が商標登録の調査をしたところ、劇場ロゴとは別の類似する商標が海外で見つかった。組織委は原案を生かしつつデザインを修正するよう佐野氏に依頼。修正案は躍動感が少なくなっていたため、佐野氏に再び改善を求め、現在のエンブレムに至ったという。

東京五輪公式エンブレムのデザインについて、記者会見する審査委員代表の永井一正氏(右)と大会組織委の武藤敏郎事務総長(28日、東京都港区)

東京五輪公式エンブレムのデザインについて、記者会見する審査委員代表の永井一正氏(右)と大会組織委の武藤敏郎事務総長(28日、東京都港区)

武藤事務総長は「原案には劇場ロゴに全くない特徴がいくつもある」と説明し、佐野氏の盗用疑惑を否定した。原案をこれまで公表しなかったことについて「もっと早く公表すべきだったと思っており、率直におわびしたい」と述べた。

会見には審査委員代表を務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏(86)も同席。佐野氏のデザインを選んだ理由を「オリンピックとパラリンピックのデザインの連動性などが優れていた」と説明した。

組織委はエンブレムを活用したグッズ販売などを今年10月をメドに始める方針だ。ベルギーの劇場とロゴのデザイナーは国際オリンピック委員会(IOC)に東京五輪エンブレムの使用差し止めを求め、地元裁判所に提訴している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]