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高校生「自分はダメ」7割超 日本、米中韓より突出

「自分はダメな人間だ」と思ったことがある日本の高校生は7割を超え、米中韓の割合と比べて突出して高いことが28日、国立青少年教育振興機構(東京)の調査で分かった。機構は「地域社会のつながりが希薄になり、褒められる機会が減ったことが影響している」と分析している。

調査は2014年9~11月、4カ国の高校1~3年生計7761人を対象に実施した。

「自分はダメな人間だと思うことがあるか」との質問に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した生徒の割合は、日本は72.5%だった。中国(56.4%)、米国(45.1%)、韓国(35.2%)を大きく上回っており、自己評価の低さが浮かんだ。

また「人並みの能力がある」と答えた割合は、中国と米国はともに約9割に上り、韓国も67.8%となったが、日本は55.7%にとどまった。

「自分の希望はいつかかなう」「体力には自信がある」「勉強が得意な方だ」との3項目で「そう思う」と回答した割合も、日本は4カ国中で最も低かった。

調査結果を分析した千葉敬愛短期大の明石要一学長(教育社会学)は「自信や自己肯定感は自然体験、社会体験を通じて達成感を得ることで育まれる。高校生がこうした体験をする機会を増やす必要がある」と話している。

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