2019年8月20日(火)

津波で生物290種北米に 貝や甲殻類、漂流物に付着

2017/9/29 10:16
保存
共有
印刷
その他

東日本大震災の津波で日本から流出した漂流物に付着して北米に到達した生き物が約290種に上ると、米国の研究チームが29日付米科学誌サイエンスに発表した。多くは貝類や甲殻類で、チームは、海で分解されにくいプラスチックなどの人工物にくっつくことで、生きたまま数千キロを移動できたとみている。

チームは震災から約1年後の2012年6月から17年2月にかけて、カナダと米国の西海岸、アラスカ、ハワイの沿岸で、船やブイなど日本からの634の漂流物を採取。表面に付着したり中に入り込んだりした生き物を分類した。

その結果、全ての地域で、無脊椎動物や魚類など日本由来の計289種が見つかった。現地で確認されたことがなかった種や、海流で流されている間に繁殖して増えたとみられる種もあった。

このうち米ワシントン州では、海岸に打ち上げられた漁船が、フジツボの仲間やムラサキイガイなどにびっしりと覆われていた。別の漁船内部からはイシダイが見つかった。米オレゴン州の湾に到達したブイは巻き貝やマガキが付着していた。

チームは、分解されにくい人工物は各国で大量に使われていると指摘。「津波以外にも、地球温暖化で強大化が見込まれる台風などで人工物が海に流出し、生物の拡散が増えるのではないか」と予想している。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。