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絶滅危惧ゾウ繁殖目指す 30年前に国内初成功、群馬のサファリ

絶滅の恐れが大きいスマトラゾウを国内で唯一飼育する群馬県富岡市の「群馬サファリパーク」がゾウの繁殖を目指している。同園は約30年前に日本で初めてゾウの出産に成功した実績がある。当時、獣医師として携わった川上茂久園長(62)は「体格や妊娠期間を考えると、赤ちゃん誕生は4、5年後になると思う。将来的にはスマトラゾウの繁殖センターを目指したい」と意気込んでいる。

スマトラゾウの子供2頭がインドネシアから来園したのは昨年6月。サファリゾーンに設けた広さ約5100平方メートルの専用スペースで飼育している。雄のアスワタマ(6歳)の体重は520キロ増の約1300キロに、雌のイダ(9歳)は400キロ増の約1400キロに成長した。川上園長は「順調だ。繁殖への期待は大きい」と目を輝かせた。

同園にはインドネシア人の飼育員が常駐しており、ゾウとのコミュニケーション技術を日本側スタッフに伝えている。飼育員が声を掛けると2頭が歩み寄ってくる。

ゾウの国際取引はワシントン条約で厳しく制限されている。2頭の来園が実現したのは同園が約15年間、インドネシアで森林保護活動を続け、同国政府の信頼を得ていたためだ。日本で初めてゾウの繁殖を成功させた経験も認められた。

1986年5月、同園で雄のアフリカゾウ「タンゴ」が誕生した。施設での繁殖は世界でも珍しく、出産には東京女子医大の産婦人科医も立ち会った。人気者だったが2010年、次の世代を残すことなく死んだ。

群れで育つ野生の環境とは違い、施設では交尾を見る機会がないためゾウの繁殖は難しいとされる。飼育係としてタンゴの出産に立ち会った山田健一総務部長(57)は「繁殖を成功させ、もう一度、感動を味わいたい」と期待を膨らませる。〔共同〕

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