中学教諭、勤務週60時間超57% 部活の負担重く

2017/4/28 12:42
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文部科学省は28日、2016年度の教員勤務実態調査の結果(速報値)を公表した。学内勤務時間は前回調査の06年度から増え、時間外労働が月80時間超に相当する週60時間以上働いている教諭の割合は小学校で33%、中学校では57%と半数以上を占めることがわかった。

月80時間超の時間外労働は過労死リスクが高まる一つの目安とされ、教員の長時間労働の実態が改めて浮き彫りになった。

松野博一文科相は同日の記者会見で「教育現場が教員の長時間労働で支えられている認識はあったが、(調査で)看過できない深刻な事態と裏付けられた」と述べた。中央教育審議会で教員の働き方改革に向けた部会を設けるなど、対策を急ぐ方針を明らかにした。

調査は全国の公立小中約400校ずつの教員計約2万人を対象に、16年10~11月の連続する7日間の勤務状況を聞いた。

学内勤務時間の平均は小学校で週57時間25分と前回調査から8%(4時間9分)増え、中学校も週63時間18分と9%(5時間12分)増えた。週40時間までとする労働基準法に基づいて換算すると、時間外労働は小学校で月約70時間、中学校では月約93時間に相当する。若い世代ほど勤務時間が長い傾向があった。

勤務時間が週60時間以上の教諭は小学校で33.5%、中学校で57.7%に上った。

1週間の学内勤務時間は校長、副校長・教頭、教諭、講師など小中全ての職種で前回調査より2~5時間程度増えた。職種別で最も長かったのは副校長・教頭で、小中とも週63時間台だった。

教諭の1日を業務内容ごとに見ると、準備も含めた平日の授業時間は小学校で5時間42分、中学校で4時間52分とともに前回調査から約30分増えた。土日では特に部活動・クラブ活動が中学校で2時間10分と倍増した。自宅などで行う持ち帰りの業務も平日は20分台、土日で1時間強あったが、いずれも前回調査から短くなった。

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