2019年9月18日(水)

命の教育10年 衝撃走る 凄惨な少年事件相次いだ長崎

2014/7/28付
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2003年と04年に中学生と小学生による2件の殺人事件が相次いだ長崎県。高校1年の女子生徒が同級生に対する殺人容疑で逮捕された今回の事件を受け、保護者や住民とともに「命の教育」に力を入れてきた教育関係者には衝撃が走った。

「こちらの思いが行き届いていなかったのか」。長崎県の教育委員を務める鶴崎耕一さん(66)は声を絞り出した。

鶴崎さんは04年に佐世保市で小学6年の11歳少女が同級生の女児(当時12)を殺害した事件当時の市教育長。「この10年間、命の教育に取り組んできたが、学校の教育には限界があると感じざるを得ない。次の答えが見つからない」と話す。

県内では03年にも、長崎市で中学1年の男子生徒が男児(当時4)を誘拐して殺害する事件が発生している。

県教育委員会は04年度から「心を見つめる教育週間」を設定。2つの事件が起きた前後の毎年5~7月の1週間、県内の小中高校など約600校で、保護者や地域住民も加わり、学校ごとに講話や話し合いを通じた道徳教育に取り組み、命の大切さを伝えてきた。佐世保市でも05年度から「いのちを見つめる強調月間」が設けられた。

県教委の担当者は「全国でもないというぐらい(命の教育を)やってきた。再び繰り返さないようにという思いだったが……」と唇をかんだ。

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