スキー場で事故「まさか」 那須雪崩、県教委など記者会見
雪崩事故を受け、講習会を主催した栃木県高校体育連盟は27日、県庁で記者会見を開いた。橋本健一会長は「本当に痛恨の極み」と沈痛な表情を浮かべた。
橋本会長によると、登山を中止してラッセル訓練を行うとの連絡は連盟本部にはなかったという。高体連では登山部に限らず現場判断に任せるのが普通だったといい、「しっかりとした危機管理態勢が必要だった」と述べた。
栃木県教育委員会も記者会見し、宇田貞夫教育長が「スキー場でのラッセルの練習ということで、(引率の教諭らには)『まさか』という思いがあったのではないか」と話した。宇田教育長は「(教諭らから)当時の状況をよく聞きたい」と述べた。
県立大田原高校では堀江幸雄教頭が「重く受け止めている」などと話した。クラスメート2人が山岳部所属という同高1年生の男子生徒(16)はSNSでメッセージを送ったが、返事は返ってきていないという。