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凍土壁の効果みえず 福島第1原発、凍結開始から半年

東京電力福島第1原子力発電所の建屋周辺の地盤を凍らせて汚染水の増加を抑える「凍土壁」に関し、政府・東電は27日、建屋の海側にある凍土壁は凍結をほぼ終え、一部を除いた山側も完了に近づいていると経済産業省の有識者会合で報告した。運用開始から半年を迎えるが、地下水の流入量を大幅に減らすと見込んだ効果は見えない。

凍結の進捗状況についての政府・東電の説明に対し、委員からは「判断の根拠がはっきりしていない」との指摘もあった。8月中旬から台風などによる大雨が続き、大量の地下水が建屋に流れ込み、汚染水が増え続けたことも効果を見極めるのを難しくしている。

東電は山側について「未凍結の部分を7カ所残しているため、地下水が集中して流れ込んでいる」とみている。政府・東電は地盤の温度と凍土壁の内外の水位差、地下水の流入量とくみ上げ量などから総合的に評価したい考えだ。

こうした状況について三重大学の渡辺晋生准教授は「対応策が後手に回っている」と指摘。京都大学の嘉門雅史名誉教授は「汚染水対策が遅くなれば廃炉作業全体の遅れにも影響する」と警鐘を鳴らしている。

政府・東電は早期に全面凍結に移行したい考えだが、凍土壁の効果などを検証する原子力規制委員会の8月の会合で外部の有識者から「破綻している」との指摘も出た。

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