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高齢者の体調気遣い支援 熊本地震2週間、避難なお3.7万人

熊本県などで相次ぐ地震は28日、最初の揺れから2週間になる。避難者はピーク時に比べて減ったが、今なお約3万7千人が避難所や車中での生活を続ける。長引く不自由な生活に被災者の疲労は深まるばかり。余震におびえて帰宅をためらう高齢者らも多く、健康管理と安全な住まいの確保が急務となっている。

「足をよく動かすようにしてくださいね」。約250人が避難する熊本県西原村の河原小学校。27日、エコノミークラス症候群を予防するため、熊本赤十字病院の保健師らが足の血行を良くする方法を指導して回った。

4年前に胃がんの手術を受けたという志賀敏春さん(84)は「配られる食事は少しずつしか食べられない。長引くとつらか」と嘆く。

同県によると、県内の避難所は27日時点で492カ所。避難者数はピークだった17日(約18万3千人)の約2割に減ったものの、完全に解消される見通しは立たない。

約650人が避難する同県嘉島町の嘉島町民体育館では、被災者に柔道整復師が無料でマッサージしている。27日は30件以上の予約があった。マッサージを終えた女性(85)は「避難所の硬い床で寝ると腰や首などが痛い」と漏らす。

益城町総合体育館では歯科検診も実施。毎日20人前後が訪れるが、歯磨きが十分でない人も多く、熊本県歯科医師会の竹下憲治理事は「これから気温が上がると、感染症にかかりやすくなる」と注意喚起する。

余震に対する恐怖などから避難者が続ける車中泊を巡っては、思わぬ事態も起き始めた。日本自動車連盟(JAF)熊本支部には地震発生後、通常の2倍の緊急出動要請がある。エンジンを止めたままで車内テレビや室内灯をつけっ放しにし、バッテリーが上がるトラブルが最も多いという。

生活再建も課題だ。熊本学園大(熊本市中央区)に避難する中島健一さん(72)は自宅の片付けを済ませたものの、帰宅の決心がつかない。ともに避難した母(91)の足が悪く、「また大きな地震があったら、一緒に逃げられるか分からない。早く家に帰りたいが……」とため息をつく。

同大学で避難所運営に携わる男性は「避難所では帰宅できずにいる高齢者や障害者が目立つ。安全な公営住宅を優先的に提供するといった取り組みも必要なのではないか」と訴えている。

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