山尾氏元秘書、ガソリン代不正認める 217万円返還
民進党の山尾志桜里前政調会長(衆院愛知7区)は27日、名古屋市内で記者会見し、事務所経費として多額のガソリン代を支出していた問題について、元公設秘書が2011~12年に165件、計217万円の不正利用を認めたと明らかにした。既に山尾氏側へ返金しており、刑事告訴は見送るという。
山尾氏は「国民、県民に疑問や疑念を抱かせてしまい申し訳ない。コンプライアンス徹底に努めたい」と陳謝。金の使途については「元秘書側に確認できなかったが、総支部や後援会などの政治活動に使われた事実はない」と説明した。
山尾氏によると、元秘書は11年3月~12年7月に愛知県尾張旭市の地元事務所に在籍。この期間に、1カ月の事務所のガソリン代が30万円を超えることがあった。元秘書は、県内のガソリンスタンドに廃棄されていた他人のレシートを事務所に提出し、ガソリン代として精算していたという。
元秘書は一時、連絡が取れなくなっていたが、弁護士を通じ問いただすと、不正を認めた。山尾氏は4月、12年にガソリン代で計429万円の支出があったとしていたが会見では、精査した結果、不正は計217万円に確定したと説明した。〔共同〕