2017年11月21日(火)

教員の8割超、時間外勤務「多い」 民間調査

2015/6/21付
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 多くの教員が時間外勤務を多いと思う一方、残業が長い教員ほど「やりがい」を強く感じていることが、教育問題の専門家らでつくる民間団体の調査で明らかになった。時間外勤務の理由は、事務作業や部活などが多く、民間団体は支援体制の充実を求めている。

 調査は教育分野で提言活動を行う「日本の教育を考える10人委員会」(委員長=佐和隆光滋賀大学長)が昨年12月に実施。管理職を除く全国の公立小中学校教員1044人が答えた。

 時間外勤務は「月30~50時間」(24.5%)、「月50~70時間」(21.1%)が多く、「月100時間以上」も10.2%いた。認識を聞くと、「非常に多い」(39.0%)、「多い」(43.8%)が8割超を占めた。

 時間外勤務の理由を複数回答で聞くと、小学校は「事務処理」や「授業準備」「報告書などの作成」が目立ち、中学校は「部活動などの課外活動」が特に多かった。

 一方、仕事のやりがいや生きがいについては「強く感じている」が19.3%、「感じている」が51.3%とした。

 やりがいを「強く感じている」とした割合は時間外勤務が増えるほど上昇。「月10時間未満」の教員で8.2%だったのに対し、「月100時間以上」では28.3%にのぼった。

 同委員会のメンバー、藤田英典・共栄大副学長(教育社会学)は「教員の多くは子供の成果を目の当たりにすることで長時間勤務も前向きに捉えている」と分析した上で、「教育の質向上には、教員が自己研さんできる支援体制の強化が欠かせない」と提言している。

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