尼崎脱線事故、現場の保存工事始まる 18年夏までに整備

2016/7/27 12:28
保存
共有
印刷
その他

JR西日本は27日、兵庫県尼崎市で2005年4月に起きた脱線事故の現場となった9階建てマンションの上層階を取り壊し、4階部分までを階段状に残す工事を始めた。

JR西によると、午前10時20分ごろ、作業員が屋上に上り、工事用のカッターを使って切断を開始。今後、各階の天井から外壁、柱の順番で解体を進める。

計画では上層階を解体後、保存する部分を覆うアーチ状の屋根を据え付ける。18年夏ごろまでに慰霊碑の設置を終え、周辺は植栽も組み合わせて整備する予定。

事故で長女(当時40)を亡くした藤崎光子さん(76)は現場を訪れ、「事故の真相が解明されていない中、マンションを破壊するのは許されない」と話した。

来島達夫社長は20日の記者会見で「慰霊、鎮魂の場であり、私たち事故の加害者としては、安全を改めて誓い続けていく場という位置付けは変わらない。整備・保存に向け、丁寧に行っていきたい」と述べた。

JR西は今年1月に周辺工事に着手。現場の保存方法を巡り、一部の遺族から「事故の風化につながる」として建物の取り壊しに反対する声が上がる一方、全部の撤去を求める人もいた。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]