慶大、高品質iPS細胞作製 臓器や組織育ちやすく

2016/5/27 12:04
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慶応義塾大学の福田恵一教授らは、あらゆる臓器や組織に育ちやすい高品質なiPS細胞を作る技術を開発した。従来はiPS細胞の半分程度しか他の臓器や組織の細胞にならなかったが、9割以上が変化した。がん化などの危険性が低いiPS細胞の作製につながるという。米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に27日発表した。

患者の細胞から作ったiPS細胞は難病の原因究明の研究や拒絶反応のない移植治療に使えると期待されるが、品質にばらつきがあると、できた細胞ががんになるなどの課題が残っている。

iPS細胞は体の細胞に複数の遺伝子を入れることで作る。開発した技術は卵細胞に含まれるたんぱく質の遺伝子も加えて使う。この遺伝子はiPS細胞に変わるのを促す効果があるという。

マウスを使った実験で、しっぽの細胞から高品質なiPS細胞を効率よく作製できた。iPS細胞の作製効率も従来のほぼ8倍に高まった。

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