2018年10月17日(水)

博多陥没、埋め戻し現場で最大7センチ沈下
一時通行止め、けが人なし

2016/11/26 10:06 (2016/11/26 10:38更新)
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今月8日に大規模な陥没事故が起きた福岡市博多区のJR博多駅近くの道路で26日未明、埋め戻された路面が最大約7センチ、約30メートル四方にわたり沈下しているのを福岡市が確認した。同市は陥没を埋め戻した土砂の重みで下部の砂層が圧縮されたのが原因との見方を示した。福岡県警は午前1時45分から同5時半まで周辺を全面通行止めとした。けが人はなかった。

大規模な陥没事故のあった場所で沈下が発生し、路面の様子を調査する作業員(26日未明、福岡市博多区)

福岡市交通局によると、沈下は、前回陥没し、埋め戻した場所とほぼ同じ範囲で全体的に起きた。定期的なモニタリング調査で26日午前0時半ごろ、約1.5センチの沈下を計測し、午前2時40分までの間に拡大。深さは3~7センチ程度で、車道の中央部の沈下が最も大きかった。

県警博多署は午前1時40分ごろに工事関係者から110番を受け、現場に駆けつけた署員が道路の一部の沈下を確認。舗装された路面には車道と歩道の境目のひび割れや、歩道で波打っているような箇所もあったという。

同署は直後から周辺を交通規制。通行人を一時避難させるなどの対応を取った。市や工事責任者が安全を確認したとして、午前5時半に規制を解除した。停電やガス漏れなどの異常はなかった。

大規模な陥没事故は8日午前5時すぎに発生し、はかた駅前通りが長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルにわたって陥没した。電気やガス、下水、通信などが断絶し、周辺の商業ビルなどに一時、避難勧告が出された。市は直下で行われていた市営地下鉄七隈線の延伸工事が原因としている。

市などはセメントを混ぜた固まりやすい土砂で陥没箇所を埋め戻すなど、突貫工事でライフラインを復旧し、1週間後の15日に道路の通行を再開した。市のボーリング調査で、埋め戻した土砂は事故前の30倍の強度と確認。モニタリング調査による計測を続けていた。

事故の詳細な原因分析などのため、国土交通省所管の国立研究開発法人土木研究所(茨城県つくば市)が設置する第三者委員会は初会合を29日に福岡市で開く予定。

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