2018年12月11日(火)

韓国地裁、仏像「日本の略奪」認める 韓国政府は控訴

2017/1/26 12:10 (2017/1/26 18:55更新)
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【大田=共同】長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた同県指定有形文化財「観世音菩薩(ぼさつ)坐像」について、元の所有権を主張する韓国の浮石寺が韓国政府に像を日本に返還せず同寺へ引き渡すよう求めた訴訟の判決で、大田地裁は26日、同寺の請求を認めた。数百年前に日本の倭寇(わこう)に略奪されたものだとする浮石寺の主張を受け入れた。

像は現在、大田の国立文化財研究所が保管しており、盗み出した韓国人の実行犯には既に韓国で刑事罰が下されている。判決は窃盗行為を正当化することにもなりかねず、観音寺をはじめ日本側の反発は必至だ。韓国政府は控訴した。

文宝頃裁判長は像について「過去に正常でない過程で対馬の観音寺に収蔵された」とし、「浮石寺の所有と十分に推定できる」とした。判決確定前に寺側に像を引き渡す仮執行も認めた。

韓国文化財庁は14年、像が日本に渡った経緯を調査し「略奪された蓋然性は高いが、断定は困難」と結論付けている。韓国政府の代理人は昨年7月の弁論準備手続きで「浮石寺が所有者だという証拠が不足している」と指摘していた。

像を巡り大田地裁は13年2月、中部の瑞山にある浮石寺の求めに基づき、韓国政府による日本への返還を差し止める仮処分を決定。日本側は浮石寺の訴えが退けられれば、韓国政府が像返還に動きだす可能性もあるとみていた。

菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で「判決は極めて残念だ」と述べた。その上で「速やかに仏像が日本に返還されるよう韓国政府に適切な対応を求めていきたい」と強調した。

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