医師通報に「放っておけ」、児相幹部発言か 佐世保高1殺害
長崎県佐世保市の同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された高校1年の少女(16)を事件前に診察した精神科医からの通報を県の佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)が放置した問題で、通報を受けた職員に対し、上司の男性幹部が「放っておけ」と発言したことが27日までに、県の調査で分かった。
県は9月下旬、この幹部が部下にパワハラを繰り返したとして文書で厳重注意処分にしている。発言内容は児相関係者に聞き取りをする中で出てきた。
精神科医の通報を放置した理由について県はこれまで、幹部の部下の職員が「関係機関からの問い合わせ」と判断し内部処理したためと説明しており、今後、幹部の発言内容の詳細を確かめる。
県の調査によると、児相職員は6月10日に精神科医から「少女は人を殺しかねない」との通報を受け、その後この幹部に内容を説明。その際、幹部は精神科医が勤務する病院名を挙げ「また丸投げをするのか。放っておけ」と発言をした。〔共同〕
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