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「氷の壁が襲ってきた」 大地震で雪崩、エベレスト惨事

(更新)

【カトマンズ=共同】ごう音とともに山の上方から迫る大量の氷と雪。シェルパは恐怖の叫び声を上げ、登山家らが一斉に逃げだした――。25日のネパールの大地震によって引き起こされ、50代の日本人の男女2人が死傷するなど20人前後が犠牲となった世界最高峰エベレストの雪崩。一瞬にしてベースキャンプの一部と各国の登山家らをのみ込み、エベレスト史上最悪の惨事となった。

 地震で発生した雪崩に巻き込まれたエベレストのベースキャンプ(25日)=AP

「氷の壁が襲ってきた」。AP通信によると、マレーシアの登山チームのアジム・アフィフさんは揺れを感じてテントから出て、雪崩を目撃した。「逃げろ」という大声。必死に逃げ場を探した。

26日午後には、ベースキャンプから救助された日本人や中国人、韓国人、シェルパを含む計15人が救援機で首都カトマンズに到着、病院に搬送された。

ルーマニア人のアレックス・ギャバンさんはツイッターで25日夜、緊迫したキャンプから、登山家らが協力して負傷者の救助や行方不明者の捜索に当たっていると報告。「多くが亡くなり、さらに多くが負傷した。早く救助が来なければもっと多数が死ぬ」と訴えた。

ネパールの登山関係者によると、雪崩は複数発生。当時キャンプには外国人400人を含む約千人がいたが、多くのテントが雪に埋まり、登山具が散乱。遺体が次々と収容された。天候が悪く通信手段が脆弱なため、ヘリによる救助活動が思うように進まないという。

26日には余震による雪崩が発生。現場に残された登山家らが恐怖におびえているとロイター通信は伝えた。

ロイターなどによると、標高約5300メートルのベースキャンプより高い位置にある「キャンプ1」と「キャンプ2」から下山するルートが破壊されたため、計約100人が取り残された。

米CNNテレビ(電子版)は、犠牲になった登山家に複数の米国人が含まれると報道。「この悲しみは言葉にできない」との遺族の声を伝えた。

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