2019年7月19日(金)

容疑者特定も捜査を放置 大阪府警、傷害事件で時効成立

2014/9/26付
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大阪府警は26日、1997年に起きた傷害事件で羽曳野署が容疑者を特定しながら捜査を放置し、未解決のまま2004年に公訴時効が成立していたことを明らかにした。捜査書類や証拠品をずさんに管理しており、12年になって見つかったという。他の数十署からも「事件に関係する書類などが署内で見つかった」との報告があり、府警は詳しく調べている。

府警によると、羽曳野署で捜査書類が見つかったのは機械室で、段ボール箱約40個が置かれていたという。時効が成立した傷害事件のほかにも、96~12年に起きた器物損壊や強制わいせつなどの事件の関係書類や物品が、未整理の状態で入っていた。

時効が成立した傷害事件は97年6月に大阪府藤井寺市内のパチンコ店で発生。男性が男と口論になり、掃除用のへらで切りつけられて負傷した。約1週間後、当時20代だった男を容疑者として特定し、逮捕状請求書も日付と署名を抜いた段階まで作成したものの、男の居場所が分からなくなっていたため、請求を見送っていたという。

その後、事件は放置され、04年6月に時効が成立。12年11月、機械室の配線工事の際に、署員が段ボール箱約40個が置かれているのを発見、中から逮捕状請求書などの書類や凶器のへらが見つかり発覚した。へらは証拠品として保存簿に記載されていなかった。同署は同年12月に府警本部に報告。被害者には今年3月に説明して謝罪したが、公表していなかった。

府警では証拠品を巡る不祥事が相次いだことを受け、12年に本部と全65警察署の証拠品の管理状況を一斉点検したが、羽曳野署のケースは証拠品として帳簿に載っていなかったため点検対象となっていなかったという。

府警刑事総務課の安井正英課長は「今後、このようなことがないよう指導を徹底し、再発防止に努める」としている。

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