2019年8月20日(火)

加計学園文書「なかったことにできぬ」 前次官、淡々と告発

2017/5/25 22:10
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「確実に存在していた」。25日の記者会見で学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関する記録文書を「本物」と断言した文部科学省の前川喜平・前次官。当時の事務方トップが異例の"内部告発"に踏み切った理由を「あったものをなかったことにはできない」と強調した。省内調査と異なる訴えに同省職員は「何が正しいのか分からない」と困惑した。

「担当課から報告を受けた際に受け取った文書に間違いない」。午後4時すぎ、東京・霞が関の弁護士会館内で始まった記者会見。弁護士とともに臨んだスーツ姿の前川氏は真っすぐ前を見据え、淡々と語り始めた。

「私の発言によって省内に混乱が生じると思う」と古巣への配慮をにじませつつ、「あったものをなかったことにはできない」と強調。各文書について受け取った状況を具体的な日時も示しながら説明した。

文書については「現在も省内に存在するか分からない」としつつ、「見つけようと思えばすぐに見つかるはず」とした。

文科省が置かれている立場について「赤信号を青信号と考えろと本意でないことを言わされている状況が続いている」と表現した。

会見では獣医学部の新設を容認することになった昨年11月の国家戦略特区諮問会議の決定も繰り返し批判し、不信感をにじませた。現在、文科省の審議会では加計学園が新設する獣医学部の設置認可申請の審査が進むが、「これ以上、行政のあり方をゆがめることがないように願っている」と注文をつけた。

「国会の証人喚問に呼ばれたらどうするか」という質問が飛ぶと、「参ります」と即答し、野党の一部が要求している国会での証人喚問には応じる決意を明らかにした。

一部で前川氏が「出会い系バー」に通っていたと報じられたことについては「行ったことは事実」と認めた。女性の貧困を扱ったテレビ番組で出会い系バーでお金を稼ぐ女性がいることを知り「話を聞いてみたいと思った。実地の視察調査だった」と説明した。

一緒に食事し小遣いを渡したこともあったとしつつ、「子供の貧困と女性の貧困はつながっていると分かった。教育行政の課題を見いだせた」と強調。「極めて個人的な行動なのに(なぜ報じられたのかは)分からない」と述べるにとどめた。

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