2019年5月24日(金)

菅原道真の官舎か 福岡、平安前期の建物跡

2016/8/26 11:54
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福岡県太宰府市の榎社(えのきしゃ)境内で、平安時代前期(9世紀後半~10世紀初め)の掘っ立て柱建物跡が見つかり、市教育委員会が26日までに発表した。文献の記述などから、学問の神様として知られる菅原道真が京都から左遷され、大宰府で過ごした官舎「南館」の一部とみられる。

右大臣の要職にあった道真は、左大臣、藤原時平の政略によって901年に大宰権帥(だざいのごんのそち)として左遷され、失意のうちに903年に死去したとされる。道真の時期と重なる遺構が確認されるのは初。

見つかったのは東西5.8メートル、南北2.8メートル以上の柱穴列で、大宰府条坊の中心部から出土。政庁に通じる朱雀大路に面し、通りの西側の「右郭」と呼ばれるエリアに位置していた。瓦の出土量が極めて少なく、屋根は茅や板がふかれていたとみられる。

道真が大宰府での2年間をつづった漢詩集「菅家後集(かんけこうしゅう)」には、南館についてかやぶき屋根とみられる「草堂」や「右郭」との記述があり、市教委は「これを裏付ける発見」としている。

大宰府は古代の律令政府が九州に置いた出先機関。「遠の朝廷」とも呼ばれ、外交使節の接待にも当たった。大宰府跡は国の特別史跡に指定され、榎社は太宰府天満宮が管理している。〔共同〕

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