白神山地、シカ食害防止へわな設置 目撃増で林野庁

2017/4/26 11:58
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青森、秋田両県にまたがる世界自然遺産・白神山地が将来、ニホンジカに荒らされるのを防ぐため、林野庁は26日までに周辺地域にわなを設置した。近年、目撃情報が増加。放置すれば遺産内にある貴重なブナの原生林を食い荒らされる恐れがあり、わなが捕獲手段として有効かどうか確かめる。

わなは高さ1.3メートル、幅0.8メートル、奥行き1.8メートルのおりで、遺産地域から北西約12キロの青森県深浦町と、西約7キロの秋田県八峰町の国有林に1台ずつ設置した。周辺には、シカを誘い込むえさをまいた。

昨年も設置し捕獲はできなかった。今年はセンサーを導入し、おりに入った動物の大きさや熱に反応して出入り口が閉まるようにした。捕獲に成功すれば胃の内容物や遺伝子型などを調べ、生態の解明を進める。

林野庁の津軽白神森林生態系保全センターの寺田治男所長は「シカはえさが少なくなる秋以降、活発に動き回る。わなの有効性を確かめたい」と話した。

環境省によると、ニホンジカは白神山地周辺に生息していなかったが近年は目撃が増え、2016年度は前年度比1.6倍の44件に上った。〔共同〕

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