2018年1月19日(金)

がん標準治療、実施率は平均68% 国立がんセンター

2016/5/26 0:00
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 国立がん研究センターはがん患者に対して推奨される「標準治療」の実施率に関する調査結果をまとめた。乳がんなど9種類の標準治療の実施率は平均約68%。ただ、体調や年齢で実施しなかった例を除くと6種類で9割を超えていた。同センターの東尚弘部長は「数字だけで評価するのは難しいが、標準治療はおおむね浸透しているとみられる」と話す。

 標準治療は科学的根拠に基づき、現時点で考えられる最良の治療を指す。関係学会がガイドラインで示している。実施率は2012年にがん診療連携拠点病院を中心とする全国232施設で、がんと診断された約31万人のデータから算出した。乳房、肝臓、胃など5つのがんで調べた。

 乳がんの手術後に再発リスクが高い患者に対する放射線照射の実施率は約33%と低かった。一方、肝がんの切除前の検査は約92%と高いなど、ばらつきがみられた。医療施設によっても実施率に差があった。

 標準治療を検討したが、全身状態の低下、肝臓や腎臓の障害、高齢などの理由から取りやめた例を除くと、6種類の標準治療の実施率は90%を超えた。研究チームは「今後、正当な理由で実施しなかったのかどうかを各施設などで検証する必要がある」と指摘する。

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