上空に「火球」、目撃例相次ぐ 関東や中部で
関東地方や中部地方で「25日午前2時ごろ、明るい光が上空を移動していた」との目撃情報が同日、各地の天文台に相次いで寄せられた。専門家はおうし座流星群の小天体の一部が、通常の高さ(100キロ程度)と比べ特に地表に近い数十キロの上空で燃えた「火球」とみている。
平塚市博物館(神奈川県)の藤井大地学芸員によると、火球は西から東の方角に静岡県の伊豆半島上空を横切るように飛行した。同博物館が撮影した画像の分析からは、少なくとも満月(マイナス12等級)程度の明るさになったという。
目撃者の中には、発光にあわせて轟音(ごうおん)が響いたと証言する人もいた。火球からの衝撃波で生じた音とみられる。藤井さんは「小天体から燃え残った隕石(いんせき)が伊豆半島沖の海上に落下した可能性もある」と指摘している。〔共同〕