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「墓地」「スパイ」… 風変わり図鑑、未来を指南

「墓地」「スパイ」……。このところ風変わりな図鑑、事典の刊行が相次いでいる。背景にあるのは、細分化した読者の嗜好に照準を合わせようとする出版社の商魂のたくましさ、ではない。日本の未来像をこれまでなかった新たな視点から探ってみようという、強い意気込みだ。

6月末に原書房(東京)が刊行した「世界の庭園墓地図鑑」。著者の明治大准教授・菅野博貢さんは、少子高齢化の進行で間もなく「多死時代」が訪れると指摘し、あるべき墓地の姿を世界の例から学び取ろうとする。

欧州では墓地が「循環的、永続的」に利用され「公園や庭園と同等」に位置付けられているという。例えばイタリアの「ミラノ記念墓地」では、墓碑鑑賞のための来訪者向け無料パンフレットが配られている。訪問すべき世界の墓地20選も収録。写真も数多く、既成概念が覆される。

同じく6月末に春風社(横浜市)が刊行したのが「コミュニティ事典」。こちらも世界各地から、過去、現在のありとあらゆる「コミュニティ」を取り上げ、地域の再統合の手引とする。阪神大震災で注目が集まったボランティア精神、インターネット上にあふれる人々の交流なども、その分析の対象にした。

「『共謀罪』が成立した今、社会の裏側で起きていることを知っておくことは重要だ」と熱く語るのは、6月下旬に「スパイ大事典」を刊行した論創社(東京)の担当者。著者は米国の国防コンサルタント、ノーマン・ポルマーさんら。世界中で暗躍したスパイの実名から隠語、ロマンあふれるスパイ小説の登場人物まで網羅する。

例えば英国情報界では「購入済み」という隠語は「暗殺もしくは殺害済み」を指し、ロシアでは殺人を含む情報作戦を「濡(ぬ)れ仕事」と言うらしい。人類で2番目に長い歴史を持つという職業、スパイの世界へいざなう。〔共同〕

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