札幌高裁、「即日判決」9割超 突出と弁護士ら批判

2017/2/25 21:17
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 全国に8つある高等裁判所のうち札幌高裁の刑事事件の控訴審では、初公判で結審して判決を言い渡す「即日判決」の割合が9割を超える。他の7高裁では1割にも満たず、群を抜いて高い。地元弁護士会からは「慎重に審理していないとの疑いを招きかねない」と批判の声が上がっている。

 「控訴を棄却する」。1月に開かれた殺人事件の控訴審初公判。開廷からわずか10分ほどで、被告側の無罪主張は退けられた。被告人質問も行われず、弁護人は閉廷後「裁判官はわれわれと直接やりとりして意見を聞く気がない。あれでは被告を納得させられない」と嘆いた。

 札幌高裁が刑事事件の控訴審で判決を下した被告のうち、即日判決の割合は2012年、13年にも60~70%台と高かったが、高裁刑事部の裁判長として現在の高橋徹・部総括判事が着任した14年(約91%)、15年(約95%)とさらに上昇。16年は被告166人のうち151人(約91%)が即日判決だった。

 一方、東京高裁の16年の即日判決は1890人のうち71人(約4%)。高松高裁は222人のうち1人(1%未満)にすぎない。札幌高裁総務課は即日判決が多い理由を「裁判官らの判断。分からない」としている。

 地元の弁護士からは不満が噴出。北海道弁護士会連合会は昨年7月、札幌高裁、札幌高検と控訴審運営への意見を交わす協議会で「被告側の主張を検討せず、簡単に控訴を棄却した印象が拭えない」などと訴えた。

 道弁連によると、高橋・部総括判事は協議会の場で「一般的でないのは認識している」とした上で、高裁は一審記録を事後的に審査するのが役割で「判決ができる状態である以上は、先延ばしにする合理的な理由がない」と反論したという。〔共同〕

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