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学力底上げ奏功 記述問題やっぱり苦手意識

小中学生の理数学力

2015年のTIMSSで、日本は得点の低い層の割合が縮小した。こうした学力の底上げが、全教科での過去最高の平均点につながったようだ。ただトップ層は他の上位の国・地域に比べて薄く、記述力が問われる問題が苦手なことも改めて浮かび上がった。

TIMSSは得点を5段階に区分している。国際順位が2位の中2理科の場合、日本は上から2、3番目に当たる「550~624点」と「475~549点」が計65%を占める。下から2番目の「400~474点」は過去5回、いずれも10%を超えていたが、今回は9%に。小4や算数・数学でも下位層の減少がみてとれた。

文部科学省は「統一の学習指導要領のもと、一定水準の教育が受けられる日本の特徴が出ている」と説明する。

ただ中2理科でみると、最高の「625点以上」は24%で、平均点首位のシンガポール(42%)に引き離されている。同国の算数・数学はこの層が小中ともに約5割にのぼる。国家予算の約2割を教育に投資し、中学進学時から将来の進路を見据えた選抜が行われているという。

日本の中2の正答率が比較的低かったのが、異なる高さに固定された2つの磁石に吸い付いたクリップの状況について説明する問題。磁石の性質や電流については、中2までに学習することになっているが、正答率は50%で国際平均値(47%)とほぼ同じだった。

国立教育政策研究所の担当者は「問題文で示された1つの考え方を読み取って解釈した上で、記述で理由を説明することが難しかったのだろう」と分析。文科省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)でも同様の課題が指摘されている。

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