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聴覚障害者 挑む「五輪」 デフリンピック、知名度アップ期待

2020年東京五輪・パラリンピックに関心が高まるなか、「もう一つの五輪」に挑む選手たちがいる。ロシアで28日開幕する聴覚障害者の祭典「デフリンピック」第18回冬季大会。知名度はまだ低いが、これから20年にかけて障害者スポーツが注目され、大会への理解が進むことを関係者は期待している。

デフリンピックは第1回の夏季大会が1924年にフランスで、冬季は49年にオーストリアで開催された。当時は「世界ろう者競技大会」と呼ばれていた。2001年に国際オリンピック委員会(IOC)の公認を受け、現在の名称になった。

13年のブルガリア夏季大会では90の国・地域の約2900人が、水泳や柔道など18競技で熱戦を展開。日本は夏、冬とも60年代半ばからほぼ毎回参加している。

今回大会は4月5日まで、ロシア中部のハンティマンシースクなどでアルペンスキーなど5競技が行われる。

競技のルールは五輪と同じで、異なるのは「競技開始の音や審判の声などの合図を照明や旗で代用する点くらい」と日本選手団の粟野達人総監督は説明。健常者の国内大会に出場し上位に入る選手もいるという。

今回、アルペンスノーボード日本代表のコーチを務める鶴岡剣太郎さん(40)は、06年トリノ冬季五輪スノーボード男子パラレル大回転代表。「聞こえない中で(健常者と同様に)高い技術やスピードが求められる競技をする姿に驚き、感動することも多い」と話す。

アルペンスノーボード選手で、過去2度の大会で金メダルに輝いた栃木県日光市の原田上さん(39)は「少しでも多くの人に大会を知ってもらい将来、若い聴覚障害者が活躍できるよう頑張りたい」と意気込む。

日本選手団を派遣する全日本ろうあ連盟にとって国内開催は長年の悲願。粟野総監督は、東京五輪・パラリンピックに向けて「国内外の聴覚障害者も楽しめるよう、手話通訳や字幕サービスなど情報格差を減らす環境整備を訴え、日本開催につなげたい」と話す。〔共同〕

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